当日は以下の流れでやっていきます!
当院では、筋肉の深い部分にあるしこり(筋硬結)に対して施術を行っていきます。
その際に、先ずは表面に近い筋肉からしっかりとほぐしていき、徐々に深い部分へと入っていきます。表面の筋肉は奥深くにある『悪さ』を守るように固くなっています。例えるなら頑丈な鎧を着ている状態です。これが『張り感』や動きづらさを感じさせているのです。
施術後は表面の筋肉がゆるむので、身体は軽くなります。ちょうど、鎧を脱いだ感じですね。この時に、身体が軽くなるので、動けるようになりますが、油断大敵です!重く頑丈な鎧を脱ぐということは、身軽にはなりますが、外からの刺激から守ってくれるものがなくなるということなので、無理をしてしまうと症状がよりキツイ形で出てくることもあります。
なので、施術後は軽くなっても無理な動きなどは十分に気を付けてください。深い部分の悪さがむき出しに近いので、また身体を守ろうと、表面は少しずつ元の固さに戻ってきます。
鎧を身に着ける必要のない身体を手に入れるためにハードなトレーニングで生身を鍛えていくのと同じように、施術や日ごろの姿勢、身体の使い方、状態にあわせた運動などを通じて、健康な身体づくりをしていく必要があるのです。
施術後に個人差はありますが、身体がだるくなったり施術を受けた場所が痛くなったりといったことがおきることがあります。わかりやすい言葉で表現すると『もみかえし』というものです。
もみかえしには、皆さんよいイメージはないと思います。しかしこの反応は、身体が変化していくうえで、とても大事なものになのです。反応は長い人で3~4日、短い人では半日ほどで収まります。
施術で、筋肉の悪い部分や、その周りに刺激を入れることで、筋肉がゆるみ、血流が良くなります。そうなると、筋肉の傷を治すために、血液が酸素や栄養を運んできて、筋肉の悪い部分の修復工事を始めるのです。この時に神経性炎症というものが起きます。この反応は組織が回復していくためには必要不可欠な反応で、自然治癒力を上げるものです。
ここで注意をしていただきたいことがあります。反応による痛みなどをごまかすために、湿布や薬を使うことは極力控えるようにしてください。湿布などを貼れば痛みは確かに楽になります。しかし、炎症も一緒に鎮めてしまうので、修復工事を強制終了させてしまうことになるのです。結果、根本の解決にならず自然治癒力も上がらないので、症状を繰り返すことになります。
神経炎症が起きたときに、先に書いたような反応が現れます。身体の修復工事の痛みは、道路工事の時に発生する騒音とイメージしてみてください。工事も時間をかけ、終了すれば静かになり、道は綺麗になります。しかし、工事がうるさいからと作業を中止させれば、道路は荒れたままです。
眠れないくらいの痛みであれば別ですが、そうでない限りは、お風呂に入るなど身体を冷やさず血行の良い状態を保ちながら安静にしてください。反応は身体が回復に向かっている証拠と捉えて、心配せずお過ごしください。
好転反応は、弛緩反応、過敏反応、排泄反応と三つの反応に分けられます。 | |||||||
第1期 弛緩反応 | |||||||
この状態は眠くなったり、身体がなんとなくだるくなったり、妙に疲れたような | |||||||
感じになります。例えるなら温泉に入ったあとのような感じです。 | |||||||
身体全体がすっかり弛んで、血流が良くなっていることにより、このような | |||||||
反応が出ます。
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【過ごし方】 | |||||||
眠ければ身体を休めて睡眠をとってください。だるくなったら無理して身体を | |||||||
動かさずに横になってください。食べたくなければ無理して食べなくても | |||||||
大丈夫です。この弛緩反応期は、ともかく身体の要求に沿ってゆるめることが | |||||||
大切です。 | |||||||
第2期 過敏反応 | |||||||
過敏反応の時期は、人によっては風邪をひき、熱を出したり、元々あった痛みや | |||||||
違和感が強くなったり、治っていた症状が再び現れたりすることがあります。 | |||||||
また、古傷や今まで痛くなかったところに痛みが出ることもあります。 | |||||||
今まで身体の中の働いていなかったところが動き出して、痛み、熱、 | |||||||
異常感が高まり、過敏状態になるのがこの時期の特徴です。
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【過ごし方】 | |||||||
身体を冷やすことはなるべく避けてください。汗をかいた時は、すぐに拭いたり | |||||||
着替えたりするようにしてください。また、辛さを抑える為に、薬を飲んだり、 | |||||||
湿布を貼ったりは控えてください。それをしてしまうと、奥に隠れていた悪さが | |||||||
表面に出てきて、身体が変わろうとしているところを抑え付けてしまうことに | |||||||
なり、治ろうとしているものが治らなくなってしまうのです。 | |||||||
そして、身体はまた循環の悪い、鈍い状態へ逆戻りしてしまいます。 | |||||||
「逆に悪くなってしまったのではないか」と不安にならずに、 | |||||||
「身体が良い方向へと変わり始めた」と前向きに捉えてください。 | |||||||
第3期 排泄反応 | |||||||
身体の老廃物や悪いものが体外に排泄される時期です。身体の強張りがゆるみ、 | |||||||
汗をかいたり、下痢をしたり、鼻水が出たり、女性ではおりものや生理時の出血が | |||||||
多くなったりすることがあります。これは身体の排泄機能が高まり、身体にとって | |||||||
不必要なものを外へと出そうとしているからです。薬を常用している方は、 | |||||||
汗や尿の臭いがきつくなったり、便の色が変わったりすることもあります。 | |||||||
また、神経系や呼吸器系に異常があったり、アレルギーのある方は、皮膚に | |||||||
発疹が出たりすることもあります。
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【過ごし方】 | |||||||
過敏反応の時と同様に、身体を冷やさないようにしてください。 | |||||||
ぬるめのお風呂に入ったり、足湯や蒸しタオルで首を温めるなどすると効果的です。 | |||||||
好転反応は、必ずしもこの「弛緩-過敏-排泄」という3つの過程を経るとは | |||||||
限りません。弛緩反応のみの場合、過敏反応のみの場合、排泄反応のみの場合も | |||||||
あります。また、3つの反応があったとしても本人の気付かない程度の軽微なも | |||||||
ので経過している場合もあります。人によって、感じ方は様々ですが、反応の出て | |||||||
いる期間は長くても4~5日で、ほとんどの方は半日~1日で落ちつきます。 | |||||||
反応期間中はとにかく身体を温めて、ゆっくりと過ごしてください。 | |||||||
反応をきちんと経過させてあげることで、自然治癒力も上がってきます。 | |||||||
それでも、施術後に不安に感じたこと、疑問に思ったことがありましたら、 | |||||||
お気軽に、何度でもご相談ください。 |